Mac mini 2018を1ヶ月使ってみて
Mac mini 2018を購入してちょうど1ヶ月ほど経ったので,感想をまとめてみる.
これから買おうか迷っている人の参考になれば幸いである.
なぜmini ?
元々,ずっとメインのデスクトップPCは研究室のWindows,ノートPCはMacBook Proという体制だった. しかし,個人的に作業環境として快適に感じていたのはMacBook Proの方だったため,環境を全てMacで統一したいとずっと思っていた.
そんな中,運良く今年から自分の研究費が付いたため,新たなメインPCとしてデスクトップのMacを購入しようと決めたのである.
最初はiMacの購入を検討していたのだが,一体型というのが個人的にネックで,なかなか踏み切れずにいた. 好みの問題ではあるが,ノングレア(非光沢)のモニタの方が作業に集中できるのと,やはりモニタ一体型というのは故障時など何かあったときにリスキーだと感じていた.
するとこれまたタイミングよく今年10月30日のAppleの新製品発表会にて新型Mac miniがされたため,このたび購入を決意した. ちなみに,Mac miniは久々のアップデートだったりする(前回は2014年).
購入したスペック
購入したスペックは以下の通り.
CPU | メモリ | ストレージ |
---|---|---|
3.2GHz Intel Core i7 | 32GB 2667 MHz DDR4 | SSD 1TB |
Apple Storeにて,CPU,メモリ,ストレージ全部をカスタムしてある.
理由としては,最低でも4年くらいはメインマシンとして使いたいと思っていたためである. コーディングやデータ解析,論文執筆を行う上で,細かい部分のストレスを感じずに作業を行いたいというのが大きな理由だ.
幸い予算にはかなり余裕があったため,上記カスタムを満たすMac miniを無事購入できた.
外観
めちゃくちゃカッコいい.
今回のminiはスペースグレーということもあり,シックで落ち着いた印象である. ちょうどMacbook Proもスペースグレーだったので,相性も良い.
良かったところ
省スペース
当然miniなのでコンパクトなのだが,独特の存在感がある(表面のAppleロゴのおかげ?). デスク上のモニタ横に置いているが,全く邪魔にならない.
前のWindowsのデスクトップは大きかったためデスク常には置けず,デスク下に置いていたのだが,足を組み直す度に当たってしまうので結構邪魔に感じていた.
動作がとても軽快
スペックをカスタムしたお陰か,めちゃくちゃサクサク.
ほとんどのアプリが一瞬で起動し,動作中に固まったりカクつくことも今のところ無い.
それもそのはず,Macのベンチマーク比較サイトによると,Mac mini 2018のi7モデルは歴代のMacの中ではトップクラスの性能であり, シングルコアでiMac (27-inch, Mid 2017)とほぼ同等,マルチコアではMac Pro (Late 2013)を超える性能である(2018年12月25日現在).
Mac Benchmarks - Geekbench Browser
端子が充実している
Mac mini 2018は
Thunderbolt bort 3 × 4,USB 3.0 × 2,HDMI 2.0,有線LANポート,イヤホンジャック
を備えており,拡張性としては十分ではないだろうか.
個人的にはThunderboltだけでもあまり困らなかったのだが,やはりUSB type-Aを使う機会はちょこちょこあるので,いちいち変換を使わなくていいのは地味に便利である.
HDMIは人によっては要らないかもしれないが,私はデュアルディスプレイ環境で運用しているのでサブディスプレイの出力用に使っている.
ちなみにメインのディスプレイはDellの27-inch 4Kモニタ,
Dell モニター 27インチ 超広視野角&フレームレス/4K/IPS 非光沢/HDR10対応/DP,mDPx2,HDMI/高さ調整 回転/プレミアムパネル3年保証 U2718Q
- 出版社/メーカー: Dell Computers
- 発売日: 2017/09/29
- メディア: Personal Computers
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サブのディスプレイにはEIZOの24-inch FHDモニタを使用している.
EIZO FlexScan 23.8インチ カラー液晶モニター ( 1920×1080 / IPSパネル / 5ms / ノングレア/ ブラック ) EV2450-BKR
- 出版社/メーカー: EIZO
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: Personal Computers
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悪かったところ
ない!…と言いたいところだが,残念ながらある.
Bluetoothがたまに途切れる
1日に数回ほど,Bluetoothの接続が一瞬途切れる. 数秒すると復旧するのだが,途切れている間はトラックパッドも使えなくなるので作業が中断されてしまう.
必ず毎日なるわけではなく,1日に3〜4回生じることもあれば,全く生じない日もある. いまいち発生条件は分かっていない…(体感では夕方あたりに発生しやすい?).
致命的な不具合というわけではないが,やはり少しストレスを感じてしまう.
調べてみると,Mac miniの不具合というよりは,USB 3.0とBluetoothの相性っぽい.
USB 3.0製品から発生するノイズの周波数がBluetoothの帯域と干渉するらしく,ネットでも同様の症状が報告されていた.
対策としてはノイズ対策されたケーブルを買うか,USB 3.0機器をできるだけ遠ざけるしかないようである. 近いうちになんとか対策したいところだなぁ…
内蔵GPUが貧弱
これは選択の余地が無いのでどうしようもないのだが,mac mini 2018にはdGPUを内蔵するオプションが存在しないため,グラフィック関係にはCPU内蔵GPU(iGPU)が使用される.
そのため,dGPUを内蔵したiMacやMacBook Proと比べるとグラフィックの面で大きく性能が劣る.
とはいっても,iGPUでも4Kディスプレイは楽々動かせるし,個人的な使用範囲では不自由を感じたことは無い(単に気付いていないだけ?).
そもそも,miniの筐体にdGPU入れちゃうと発熱が大変なことになってしまうため,この性能とサイズ感を両立させるためには仕方ないのかなと思っている.
グラフィック性能が必要な人には外付けGPU(eGPU)という選択肢もあり,むしろ拡張性という意味では良いことなのかもしれない.
心配していた発熱は?
実は購入前,発熱問題を懸念していた.
miniの筐体にかなりハイスペックな部品を詰め込んでいるため,排熱が上手くいかずサーマルスロットリング(過熱による障害を防ぐためCPUの性能を落とす)が頻発するのではないかと心配だったのである.
実際,今年7月に発売されたMacbook Proはこのサーマルスロットリングが問題になっていた(今はアップデートで修正済み).
miniでも同様の事が起きるのではないかと疑っていたのだが,結果的には杞憂であった.
確かに,重い解析を回したり高負荷をかけるとCPU温度が90℃近くまで上昇することはあるが,クロックが落ちる様子はない.
また,普段の作業の範囲ではそんなに高温となることはほとんどなく,基本的には40〜60℃くらいで落ち着いている.
おそらく,Mac mini 2018はファンが大型化されたため,排熱も効率的に行えているのではないか,と予想. ちなみにファンの音はほとんど気にならない.
まとめ
最後に,今回自分のメインPCとして購入したMac mini 2018だが,個人的にはかなり満足している.
GPUで機械学習回したりもしたいため,来年あたりにeGPUを買い足すことも検討中である.
これからガシガシ使い倒していきたいと思う.
一緒に使っている周辺機器
Mac mini 2018と一緒に使っている周辺機器についての記事を公開した.