HHKB Professional2を1ヶ月使ってみて
人気の高級キーボード,Happy Hacking Keyboard (HHKB) Professional2を使い始めて1ヶ月経ったので,所感をまとめてみたいと思う.
結論から言うと,大満足だ.値段以上の価値があったと考えている.
HHKBとは
HHKBとは,Happy Hacking Keyboardの略で,執筆業に携わる人やエンジニアに人気の高級キーボードである.
ちなみに,私が今回購入したのはこちらのモデル.
- 出版社/メーカー: PFU
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: Personal Computers
- 購入: 9人 クリック: 308回
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Happy Hacking Keyboard Professional2 墨 US配列である. 接続方式はUSBとなる.
まずは,なぜそもそもこのキーボードを買ったのか,経緯から説明してこうと思う.
買った理由
先日,Mac mini 2018についての記事を書いたが,このminiに合わせてキーボードを新調しようと思ったのがそもそもきっかけである.
元々キーボード自体にあまり拘りは無かったが,せっかくなので良いものを選ぼうと考えた.
キーボードのスイッチには
などがある.
比較的安価な製品はメンブレン式が多いらしい. また,メカニカル式は軸に様々な種類があり(よく聞くのは黒軸とか赤軸とか青軸とか),好みの打鍵感を選べるらしい. そして,静電容量無接点方式は高価ではあるが,長寿命高耐久,打鍵感が良い意味で独特,などの特徴があるらしい.
調べた感じ,メカニカル式か静電容量無接点方式が良さそうだ. ただ,どちらが良いかは好みで別れるらしい.
正直触ってみないことには分からないので,実際にヨドバシカメラで色々と触ってみた結果,静電容量無接点方式であるHHKBが個人的に一番しっくりきた.
同じく静電容量無接点方式のRealforceの打鍵感も良かったが,筐体が大きく重い印象だった.
静電容量無接点方式のキーボードを触った後だと,メカニカル式のキーボードは個人的にキータッチが安っぽく感じてしまった(ただしこれは完全に好みの問題だろう).
結果として,HHKBを購入することに決めたわけである.
なぜ墨モデル?
HHKBには,2種類の色の選択肢がある. 墨と白だ.
正直,どちらも非常に綺麗で,悩ましい.
墨モデルを買った理由は,主に
である.
特に,黄ばみに関してはかなり気になってしまった.
「HHKB 黄ばみ」などで検索すると沢山画像が出てくるので,色で悩んでいる人は念の為見ておくことをおすすめする.
なぜUSBモデル?
HHKBと言っても,USBモデルやBluetoothモデル,静音モデル,安価なLiteシリーズなど,いくつか種類がある.
利便性を考えると,Bluetoothモデルが一番良さそうだし,どうやら人気もありそうだ.
しかし色々調べてみると,Bluetoothの接続がかなり不安定らしい.
中には,ファームウェアの更新などで改善したという例もあるが,文字入力中に何度も接続が途切れて作業が中断するのはかなりストレスだろう. 環境によっては安定するとの報告もあるが,流石に安い買い物では無いので,お試しで買うにはリスキー過ぎる.
正直,自分の用途だとあまり持ち運ぶことも無いため,より信頼性の高いUSBモデル(Professional2)を買うことにした.
ちなみに,静音モデルのType-Sというものも好評らしく気になったが,こちらは白モデルしか販売されていない. そのため,今回の候補からは外すこととなった.
使用感
使用感だが,大満足である.見た目も非常にカッコいい.
独特の スココココ… という打鍵感は,正直かなり癖になる. HHKBを買う理由の9割はこの打鍵感にあるのではないだろうか.
また細かい部分だが,Commandキーがやや大きめに設計されているのもポイント高い.
筐体も非常にコンパクトなため,右手のマウスへの移動距離が少なくなりかなり楽である. 私はマウスではなくApple Magic Trackpad 2と一緒に使用しているが,非常に相性が良い.
なお,HHKBは配列がかなり特殊で,賛否両論あるのだが,私は1日で慣れた.
ただし,矢印専用のキーが無いため,矢印キーを押したいときは「Fn」キーと他のキーの組み合わせにより入力する必要がある. 一方,JIS配列のHHKBやLiteシリーズには矢印専用のキーがあるため,どうしても矢印キーが欲しい人はそちらを買うとよいだろう.
私は,最初こそ戸惑ったもののすぐに「Fn」キーとの組み合わせ入力に慣れたため,特に不便さを感じなかった. むしろ,ホームポジションから手を移動させることが少なくなったため,疲労感は減少した気がする.
使用して1ヶ月経った今となっては,普通のキーボードの矢印キーを押すことが面倒に感じるようになった. とはいえ,これは個人差もかなりありそうなので,気になる人は実際に店頭で触って確かめてみるのが確実だろう.
同時購入したもの
同時購入したものは,以下の二点だ.
USBケーブルのL型タイプ.
スターテック.com 91cm ミニUSB変換ケーブル miniUSB左向きL型ケーブル USB A端子 オス - USB mini-B端子 オス USB2HABM3LA
- 出版社/メーカー: STARTECH.COM
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: Personal Computers
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付属のケーブルがやや硬いのと,L字で折れ曲がっていた方が取り回しが便利なため購入した.
HHKB用カラーキートップ.
PFU カラーキートップセット(HHKB Professionalシリーズ専用) PD-KB400KT01
- 出版社/メーカー: PFU
- メディア: エレクトロニクス
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完全にビジュアル目的.キートップ引き抜き工具も付いてくるので,今後キーボードを掃除する時にも便利かな,と思い購入した.
まとめ
繰り返しになってしまうが,個人的に大満足している. やはり毎日使うものは,多少高くてもより良いものを買った方が良いだろう.
また,HHKB(というか静電容量無接点方式?)特有の打鍵感は,かなり癖になる. キーボードを使うためにPCで作業をするという,手段と目的が逆転してしまうほど,使っていて楽しいキーボードだ.
ちなみに,我慢できずに自宅用にもう一つ買ってしまった.
こちらには,上述のカラーキートップを付けている.なかなかオシャレである.